こんにちは。
こんばんは。
またもや月曜日がはじまりました。
さすが師走でどんどん何もかもが盛り上がってきている感じがします。
この勢いに乗り遅れないようにしないといけませんね。
今日はもうお馴染みの『川島の家』の現場の日です。
誰もが今年中に終わらせておきたい目標があり、現場はヒートアップしています。
雨ニモマケズ(最近天気が悪い。。。)
寒サニモマケズ(冬ですから。。。)
暗サニモマケズ(日が暮れるのが早くて手元が見えにくい。。。)
皆さん頑張っておられます。
その中でも一段と光る仕事をされているのは東京から助っ人で来られている大工さんです。
それはもう、とてもとても難しいお茶室の仕事をされているのですが、
僕はその仕事っぷりに一流の板前さんの雰囲気と似ているような印象を持ちます。
そんな名人の使う大工道具はどうしても気になるもので、今回頼んで見せてもらいました。
名人の大工道具は、それはもう使い込まれたオーラがビシバシと伝わってきて本当に感動しました。
なかでも惹かれたのは『玄翁(げんのう)』で、いわゆる金槌です。
その大工さんの玄翁は自分に合ったように自分で作ったものだそうで、
ホームセンターで売っているものとは全然違う雰囲気を持っていました。
持ってみてもよいと言って下さったので、嬉しさと恐る恐るでドキドキしながら
握ってみるとなんともいえないバランスを持っており、手が自然と釘を打ちたくなるのです!
これにはビックリしました!手が釘を打たずにはおられない衝動に駆られるのです。
よく「妖刀」というものが人を切りたくなって、それを呪いのせいにする話は聞きますが、
それは、まぎれもなく「名刀」だったんじゃないかと思いました。
「弘法筆を選ばず」と文字を書くのが上手な人間は、筆の良し悪しを問わないと言われていますが、
本当は、良い書を書くためには筆は使い分けるべきの意味だと聞いたことがあります。
そして漫画『タッチ』で有名なあだち充氏を取り上げた『実録あだち充物語』の中で
『漫画家十訓』という漫画家のための戒めが紹介されているのですが、
そのひとつに「一、弘法筆を選ばずとも、ペンと紙とはよく選べ。」ともありました。
やはり一流となるには「道具」に対して、きちんと向き合わなくてはいけないのかもしれません。
イチローも試合の後は本当に大事にグローブを磨いています。
それが建築家にとって何なのかは今すぐに思いつかないのですけどね。。。
とても貴重な体験ができ自分は幸せものです。
本当に凄かったんですよ!!

この柄のカーブが本当に絶妙でした。
これはもう芸術品です。
posted by hara takuya at 23:56| ☀|
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川島の家 【数寄屋・茶室】
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